制限付き星空散歩
26日(火),いつもお世話になっている Knさんからメールが来た.
「今度の金曜日(29日),三鷹の小学校で星空散歩(星空解説)やってくれませんか?」
「はいはい,いいですよー…って,え? 金曜?」
「星空準案内人(星の準ソムリエ)」として活動していらっしゃる方々に,「星空案内人(星のソムリエ)になるためのトークのテスト」の見本をお見せしたいとのこと.あくまでも参加者(児童と保護者たち)に話している風を装いながら,同時に星空準案内人の方々に向けたデモもやるということだ.教育実習みたいな感じ?
このテストは,実際の星空の下で実施するのではなく,室内でスクリーンに投影された当夜の星空を見ながら 20分のトークをやるという内容.純粋に「伝える技術」をテストするわけである.当然のことながら,星図を投影するソフトの機能に頼った派手な演出はダメだし,使える天体画像も 5枚まで.「星空解説のテストは,解説の技量を問うのであって,ソフトの操作技量を問うのではありません」.言葉はおかしいかもしれないが「ストイックな」星空解説.うーん,最近そういうのやってないなあ.いつも,ズームしたり絵を出したりアニメーションしたり.準備期間は短いし,お手本的な内容にしなきゃいけないし,なかなかハードですね….
さて当日.仕事を休みにして(自宅作業にして)ネタ出し,ストーリー作り,原稿書き.話し始めてしまえば 20分なんてあっという間で,準備しておいたネタの大半は話せないのだけど,準備の段階では,とりあえず思いついたことは何でも書いておいて,あとは流れを見ながらってことで.時間配分さえ間違わなければ,まあ何とかなるでしょう.
迎えた本番.ささやかな演出として,「星を瞬かせる」のと「流星を飛ばす」のは入れておいた.そのほうがリアル星空っぽいもんね.でもこれ,テストでやっていい演出なのかな? 内容は,極めてオーソドックスに「オリオン座」と「冬の大三角」と「火星」あたり.「テストの見本なので,できれば神話があるといいんですが」,あーはっは,準備では入れていたけど,時間がないから飛ばしたよ.
「20分のあとで,もう 10分,好きなことをやっていいですよ.ソムリエさんの本領を発揮してください」とボーナスタイムをもらっていたので,「地球と火星が接近する仕組み」をアニメーションで解説.こっちのほうが(前半 20分よりも)皆さんの反応がいいのは,そりゃまあ仕方がないことだ.動きがあるから,見てて面白いもんね.でもこの演出は,テストではできません.
何とか,無事に「2回 = 60分」話して終了.準備が慌ただしかったとはいえ,いい勉強になったし,楽しかった♪ 本人は楽しかったし,児童や保護者の方々も楽しんでいただいたと思うけど,ちゃんと「テストの見本」になっていたんだろうか,それが心配.
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