海外でも星空ナビは使えます
星のソムリエのお仲間,Kさんから,メールをいただいた.豪華客船「飛鳥II」に星空案内人として乗り,船のデッキで南十字星をご案内するという,夢のようなお仕事(今回で 3回目かな)をされてきた方だ.見慣れない空でも「星空ナビ」があれば,すぐに方角と星座がわかって,とても便利だったとのこと.
私の星空案内・三種の神器
「メガネ」「強力レーザーポインター」そして「星空ナビ」
…となりました。
押し売り(?)した甲斐があったというものである.
ところで,星空ナビの取扱説明書には「日本国内だけの販売および使用とし~」と書かれていて,「あれ? じゃ海外では使えないの?」という質問をされることがある.
使えるよ.
まず場所の設定.これは,リストや地図から場所を選ぶだけなので,とくに問題なし.偏角は考慮してくれている,はず.
続いて時刻の設定.これは,星空ナビを使う前に DS本体の時刻を「現地時間」にしておけば O.K..たとえばニュージーランド(日本との時差は通常 3時間)で使いたければ,DS本体の時間を「日本との時差」の 3時間分進めれば,ちゃんと「ニュージーランドの時刻で見た」空を表示する.別に「日本との時差が○時間だから」とか考えなくても,現地の時計が指す時刻に合わせればそれでよい.
海外で使う場合,一番問題となるのは,電源をどうするか.オススメは,PCの USBから DSにつないで充電できるアダプタを使うこと.もちろん,海外に(ノート)PCを持っていくこととその PCの ACアダプタが幅広い電圧に対応していることが条件だけど,最近のノート PCはたいてい大丈夫なはず.言うまでもなく,コンセントの形状を合わせるプラグも必要だけど,これはもう DSの話じゃなくて旅行用品の話.少なくともこれで「DSを使うためだけに変圧器を持っていく」なんてことはしなくてすむ.
実際にこういう方法(場所・時刻設定と電源使用)で,昨年 6~7月にニュージーランドで使ってきたけど,使用上は何の問題もなし.南天の星座を見つけるのに大いに活躍してくれた.
ついでに,海外使用とは直接関係がないけど,これもよく聞かれるので答えておくと,「星空ナビは,初代 DSからDSi LLまで,どの本体でも使用できますよ」.
最後にお約束として.
- この記事に書かれていることは,僕が勤務する会社や所属する団体その他の公式の見解ではなく,したがって「こうやれば上手くいく」というお墨付きを与えるものでもありません.あくまでも「やってみたら上手くいったよ」という報告.なので,何か問題が起きても,会社や団体とは関係がありません
- 同様に,「同じようにやったけど上手くいかないじゃないか」と僕に言われても,僕にもどうしようもありません.「僕はこうやれば使えたし,たぶん同じようにすれば使えると思うけど,保証も補償もしません」.あくまでも「自己の判断と責任で」
- USB経由で PCと DSをつないで充電するアダプタは,(おそらく現時点では)任天堂公認のものはないはず.なのでこれを使うことも「自己の判断と責任で」
- 星空ナビに使われている「方位センサーカード」が,政治的理由(たとえば軍事技術転用のおそれとか,知らんけど)などで海外持ち出し禁止だとしたら,さすがにそれは「自己の判断と責任」とは言えなくなるので,たとえ非公式であっても「使える」とは書かないようにする(=記事ごと抹消する)けど,そうでなければ,「自己(以下略)」
(あくまでも非公式に)どうぞ,海外でも使ってみてね!
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