2010年TISF私的まとめ
2010年 TISF(東京国際科学フェスティバル)の私的まとめ.
9月18日(土)
ジャズミュージシャンの Ketty-Kさんにお招きいただき,宇宙映像と音楽ライブのコラボレーション.出演者は他に,宇宙映像クリエイターの Alexと,国立天文台の伊東昌市さん,ベース奏者の山崎さん.Ketty-Kさん,Alexとは昨年も同じイベントを開催し,今年が 2回目.
Alexのお話は,宇宙の誕生や銀河,星雲星団など,宇宙の不思議さや美しさを映像で楽しんでもらう内容.伊東さんのお話は,旅行記を交えながらの「星座の誕生について」.二人とも話し方や展開が上手で,観客として存分に楽しませてもらった.もちろん,Ketty-Kさんのジャズもね.何となく,上品な大人になった気分が味わえる音楽.
僕の話は「月と木星」.中秋の名月の話題とか,月は表側しか見えてないとか,木星の縞が消えたり閃光が見えたりといった話題とか.何度か笑いをとったし,終演後に「聞きやすかったです」「わかりやすかったです」という感想をいただけたので,たぶん上手くいったのでしょう.自己採点は 85点.最後にちょっと駆け足になってしまったのと締めがキレイに決められなかったのを反省.
来年もぜひ!
9月19日(日)
TISFじゃないけど,毎月 1回やっている「アストロクラブ」の活動.久しぶりに晴れた(月と木星が見えた)ので,小学校屋上で観望会.子供たちが手作り望遠鏡で月や木星を観察してスケッチをとっているのをお手伝い.ちゃんとガリレオ衛星の並び方が描けている子供たちもいたが,描けるかどうかじゃなく,実際に見た(しかも手作り望遠鏡で)っていうのが大切かなー.
9月20日(月)
「イベントに 出かけてみれば キャンセルに」.
Twitterで「では行きます」と書いたところ「ちょい待ち! それキャンセルになったはず」とリプライがあるも,そのリプライを読んだのは会場に着いてからという悲しさ.お詫びにということで(謝る必要がない)Oさんにケーキをいただいたり Kさんに晩ご飯をいただいたり.お気遣いありがとうございます.まあ,僕のツイートで「キャンセルが告知されてない」ことがわかったらしいので,一応「恩人」扱いらしい.
事情はいろいろあるでしょうが,本人から何の説明もないってのが,ちょっと残念.あとは「星のソムリエ」に興味を持ってくださった方がガッカリしたのではないかという心配.3年かけて積み上げても 5分で崩れるってことを,本人と TISFの中の人は,あらためて考えてほしいと思うのです.
9月22日(水)
中秋の名月.星のソムリエによる三鷹駅前観望会(中秋の名月観望会)のお手伝い.三鷹ネットワーク大学では Mさんと Tさんがお話を,三鷹駅前では 4, 5人のソムリエさんたちが 3台の望遠鏡で月や木星をご案内.
前日までの予報は雨,昼ごろまでの予報でも曇りと,(お話はともかく)観望会は絶望的だったが,僕以外のソムリエさんの日ごろの行いが良かったおかげで,無事に催行.最後の最後で曇られたものの,お話も観望も,多くの方々に楽しんでいただけたようです.Mさんのお話から新しいネタを仕入れたり,久々に使う望遠鏡の片付けの練習になったり,宴会が盛り上がったりと,得るものの多いイベントでした.
次は十三夜? 12月の皆既月食?(駅前の使用許可が取れれば,ね).
9月24日(金)
「響きあう宇宙 ~星界の音楽・第二楽章~」.清田愛未さんと蛭川立さんによる音楽付きトークショー.惑星音階の話とか,「かぐや」映像をバックに清田さんの音楽とか.
話の内容は興味深いし,音楽はステキだし,司会の郡正夫さんの進行具合が見事だし(しかも格好いいし!),アンケートにも Twitterにも書いたけど「目と耳と心とお腹が大満足」したイベント.時間もちょうどいい長さ.お三方の掛け合い,ぜひまた見たいです.個人的にはこのイベントで今年の TISFは終わりなんだけど,最後がこれで本当に良かった!
1週間で 5回も三鷹.短期集中で,しっかりフェスティバルを内外から楽しめました.
「パラオ星空紀行」参加者募集中です
先日も書いた「パラオで星空ウオッチングを楽しむ」ツアーの第 2弾が決定しました.僕が同行させていただきます.
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パラオ(パラオ共和国)は日本の真南,北緯5度前後にある島国.
- 北から南まで,ほぼ全天の星空を見られる
- 空が暗くて空気もきれい(ホテルの反対側を向けば人工の明かりはほとんどない)
- 1年を通じて暖かい
- 日本から近く(直行便で 4時間ほど),時差もない
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今回,僕が同行するツアーは 11月28日(日)~12月2日(木)の 4泊5日.うち 3晩で星空ウオッチングをやります.月は下弦のころなので,星空観察をやっている間には月は昇ってきません.
西の空に夏の大三角,東からはプレアデス星団やオリオン座,そのあいだ,北の空高く架かる天の川や頭上で輝く木星などなどをご案内の予定.詳しくは以下のパンフレットをご覧ください.
「パラオ星空紀行」ツアーパンフレット(PDF)
パンフレットに書いていない補足情報としては,
- 現地に望遠鏡が 1台あります&僕も双眼鏡を持っていくので,そういった機材でも星空観察をお楽しみいただけます
- カメラをお持ちになれば,星空の写真を撮影できます
- カノープスは 20時半ごろに昇ってきます.ツアー中には見られないかもしれませんが,22~23時には見やすくなっているでしょう
- 南十字星(みなみじゅうじ座)は 27時(早朝 3時)ごろに昇ってきます.もちろんツアーはやってませんが,もしご覧になりたければ,(ツアー会社と相談の上)希望者のみの深夜ツアーも検討できるかと思います
その他,ご不明な点がありましたら,お気軽にご相談ください.ツアー自体のお問い合わせやご参加申し込みについては,「グローバルサービス」までお願いいたします.
ステラナビゲータで画像を貼って遊ぶ
ステラナビゲータ Ver.9には「画像マッピング」という機能があり,星図に画像を貼って遊べる.
最近よくやっているのは,APOD(Astronomy Picture of the Day)の画像を星図に貼って,どこにある天体なのか確かめたりカラフルな星図を作ったりすること.たとえば,こんな感じ.
画像は2010年9月11日のAPODより(Credit & Copyright: Marco Lorenzi).ほ座超新星残骸を撮影したものだ.ダウンロードして星図にドラッグ&ドロップ.明るい星を手がかりに画像を拡大したり回転したりして位置を合わせ,ついでに星の名前や星座線を表示すると,「なるほど,ここにあってこういう大きさなのね」というのがよくわかる.